【955点合格】SC-900試験合格の秘訣:合格者が語る役立つ情報まとめ

Microsoft

はじめに

Microsoftのセキュリティ資格「SC-900」は、Microsoft 365関連のシステム開発や保守運用などに活用できる知識を得られる、とても身になる資格です。

筆者の私は、2024/3/23に受験し、1000点満点中700点で合格のところを955点獲得し、合格することができました。この記事では、どのような勉強や試験対策が有効かを合格者目線でお伝えします。

SC-900とは?

簡単にSC-900の概要をおさらいしましょう。SC-900: Microsoft Security, Compliance, and Identity Fundamentalsは、Microsoftのセキュリティ、コンプライアンス、アイデンティティ関連の基礎知識を測る試験です。

セキュリティエンジニアやシステム開発に従事するSEではなく、Microsoft 365の保守運用を担当するSEや情シス向けの資格です。自組織で保守運用するにせよ外部に委託するにせよ、本資格で得られる知識は必ず役に立ちます。

出題範囲と割合は以下の通り。

  • セキュリティ、コンプライアンス、ID の概念について説明する (10 – 15%)
  • Microsoft Identity およびアクセス管理ソリューションの機能について説明します (25-30%)
  • Microsoft セキュリティ ソリューションの機能について説明する (25 – 30%)
  • Microsoft コンプライアンス ソリューションの機能について説明する (25-30%)

試験対策のポイント:学習法とテクニック

学習計画の立案

SC-900は初級資格なので、合格に必要な勉強時間は控えめです。私は、本試験と部分的に出題範囲が被るMicrosoft 365の初級資格MS-900の合格後に受験したので、以下のようなスケジュールで試験に挑みました。

  • 勉強開始から試験日までの間隔:2週間
  • 勉強時間:20時間程度(毎日1~2時間で、たまに勉強しない日もあった)

業務でMicrosoft 365の保守運用に携わっている方なら同程度の勉強時間で十分でしょう。Microsoft 365の知識がない方であれば、勉強期間は3週間程度、勉強時間は40時間程度で合格できるかと思います。

重要なトピックの特定

本試験の重要なポイントとして、「セキュリティ、コンプライアンス、アイデンティティ」が試験名に含まれているところがポイントです。最初はそれぞれの要点から勉強し、知識の範囲をじわじわと広げていくのがいいでしょう。

肝になる知識やサービスはこんな感じです。それぞれの基本的な知識を、以下の学習リソースで勉強するところから始めましょう。

  • セキュリティ:Microsoft Defenderの各サービス(Endpoint, Identity, Office 365, Cloud, Cloud Apps)
  • コンプライアンス:Microsoft Purview
  • アイデンティティ:Microsoft Entra ID

参考書や学習リソース

有効な学習リソースは、Microsoft Learn(無料)と翔泳社の参考書(有料)です。

Microsoft Learn

Microsoftが提供する無料の学習リソースで、充実した最新の情報が掲載されています。受験者の中には、Microsoft Learnだけで勉強して合格する人もいます。本試験用に用意されているラーニングパスは以下の通り。

ただし、知識を身につけるには十分なリソースではあるものの、本番の試験で出題される問題を解くための対策は別途必要です。

参考書

翔泳社が出版しているSC-900の参考書は、日本語で書かれた唯一の本格的な参考書です。この本を読み、掲載されている練習問題や模試を解くことで、間違いなく合格できます。

ベンダ系試験の対策として広く使われているExamTopicsという無料のサイトがあります。ここに掲載されている問題は、実際の試験でも出題されるものとまったく同じなので、ある種のチート教材です。

翔泳社の参考書に掲載されている練習問題や模試は、事実上のExamTopicsの日本語訳。この参考書の問題は、試験でもそっくりそのまま出題されます。ある意味最強の試験対策だと言えるでしょう。

私の試験合格までの流れ

基本的に、参考書を読んで練習問題を解く→わからない問題やサービスがあればMicrosoft Learnで詳しい解説を読む、という流れで勉強しました。練習問題を何度も解いて知識を叩き込めば合格できる試験です。

  • 1日目:購入した参考書が自宅に届いたので勉強開始。試験日を2週間後に設定し、さっそく試験を予約してプレッシャーをかける。
  • 2~5日目:参考書の内容を流し読み→練習問題を解く(1周目)。わからない問題をメモしてAnkiに登録。毎日復習して知識を頭に叩き込む。
AnkiとChatGPTで効率的に学習する方法:究極の勉強ガイド
AnkiとChatGPTのGPTを組み合わせて、より効果的な学習体験を実現する方法をご紹介。記憶術から理解の深化まで、このガイドで学習効率を最大化しましょう。
  • 6~10日目:参考書の内容を流し読み参考書の内容を流し読み→練習問題を解く(2周目)→模試を解く。説明文と練習問題を2周しただけでは模試の得点率が60%程度だったので、模試の間違えた問題をAnkiに登録&Microsoft Learningで詳しい解説を読み、知識を叩き込む。
  • 11~13日目:Ankiに登録した問題を解きまくる&参考書の練習問題(3周目)と模試(2周目)を解く。
  • 14日目:試験当日。Ankiの問題を繰り返し解いてから試験会場入りし、15分程度で試験を完了。955点獲得。

本番の試験について

参考書でしっかりと学習してから試験に挑むと、これまでに解いた問題とまったく同じ問題が出題されることに気付くはずです。出題範囲の知識がしっかりと身についている上に、試験対策もバッチリできているはずなので、合格は難しくないでしょう。

まとめ

SC-900は決して難しい試験ではありませんが、試験勉強を通して得られる知識は業務に役立つものばかりです。

とはいえ、合格しただけで即戦力になれるわけではないので、Microsoft 365の保守運用業務に知識を活かしながら、業務を通して実践的な知識や経験を身につけるための第一歩だと考えましょう。皆さんの合格を願っています!

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