Power AutomateでSharePointリストのワークフローを構築する際、特に選択肢(複数選択可)のようなアレイ型データを扱う場合は、特別な処理が必要です。単純に動的なアクションでSharePointから取得したアレイ型の値を直接使おうとすると、エラーが発生します。
発生する一般的なエラー
アレイ型の値を直接使用しようとすると、以下のようなエラーメッセージが表示されます。
OpenApiOperationParameterValidationFailed.
The ‘inputs.parameters’ of workflow operation ‘Update_item’ of type ‘OpenApiConnection’ is not valid.
Error details: The API operation does not allow writing a value for parameter ‘item/itemName[0]/Id’.
This parameter is read only.
PowerAutomateの仕様上、アレイ型の値はそのまま使うことができない。以下の手順を踏む必要がある。
解決方法
Power Automateでアレイ型データを正しく扱うために、以下の3つのステップを実行する必要があります。
1. アレイ型変数の初期化
- 「変数を初期化する」アクションを追加
- 以下の設定を行う:
- 名前:任意の変数名を設定
- 種類:アレイ
2. アレイ型変数への値の代入
- 「配列変数に追加」アクションを追加
- 以下の設定を行う:
- 名前:手順1で作成したアレイ型変数の名前
- 値:{ “Value”: “【動的なアクションのアレイ型の値】” }
3. アレイ型変数の使用
- 後続のアクションでは、SharePointから直接取得したアレイ型の値ではなく、作成したアレイ型変数を参照して使用します。
重要なポイント
- SharePointの選択肢フィールド(複数選択可)はアレイ型として扱われます。
- アレイ型データは必ずJSON形式で変数に格納する必要があります。
- 一度変数に格納したアレイ型データは、フロー内の任意の場所で再利用可能です。
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